私的シネマランキング2011 11位〜108位

続いて108位までの発表。まずは私的シネマランキング11位〜30位までの発表です。この辺まではベストテンと同等レベルに好きです。


11位 ソーシャル・ネットワーク

Facebookという、俺にとって1ミクロンも興味が無い題材ながら、膨大な情報量を無駄なく詰め込み、全く飽きることなく最後まで持っていく力作。


12位 イップ・マン 葉問

何度でも言う。『イップ・マン』は『序章』より『葉問』!!リピート・アフター・ミー!!まあ、物語はすこぶる単純だし、イギリス人の描写とかはちょっと頂けないのだが、漢(おとこ)達の「炎の友情」に熱くなる事間違いなし。サモ・ハン最高!


13位 単身男女

俺の興味がない「白い」側のジョニー・トー作品は、ド直球なラブコメディの傑作。「OLと証券会社社長と天才建築家の三角関係」というクソみたいな題材に、正直、序盤は「けっ!」っと心の中で思いながら観てたのですが、物語のテンポの良さと、コメディ展開の見事さで、後半になるにつれて「ああ、どうなるのかしら」と作品世界に引き込まれていきました。監督作常連のラム・シューがヒロインの上司役でコメディリリーフとしてイイ味を出してました。とりあえず、一刻も早く一般公開しなさい。


14位 ブラック・スワン

『レスラー』ミーツ『キャリー』。そして、ナタリー・ポートマンのオナニーシーンはエロかった。
過去に書いた感想


15位 ミッション:8ミニッツ

映画通ほどダマされたかどうかは知らんが、前作『月に囚われた男』に続き、またまた実直な作りの良作SF映画。もっともカタルシスのあるストップモーションシーンで終わってたらもっと良かった。


16位 ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

過去作未見でも十分楽しめる王道アクション映画。トムくん率いるスパイ・キッズのみんなが大活躍!!一番の見所は貨物列車に搭載された網膜認証システムのセキュリティを解除する為に、トムくんが列車の横を並走しながら、認証システムに自分の眼を認識させようと、ぴょんぴょん飛びつくシーン。まさかここにきてトム・クルーズに萌えるとは思わなかった。


17位 探偵はBARにいる

数多の昭和ハードボイルド作品の影響を感じさせつつ、大泉洋のシリアスにもコメディにも対応出来る(あとバラエティー的に言うとツッコミ役に回れる)振り幅の利くキャラクター性を存分に活かした作風で、只のオマージュや剽窃作とは異なった現代の作品になっています。大泉・松田龍平の探偵コンビは程よく対比した良い組み合わせだったので、是非、シリーズ化して頂きたいものです(続編は決定したんだっけ?)


18位 宇宙人ポール

宇宙人とSFオタク二人のロードムービー。過去のSF映画に対する愛情が斜に構えてない感じなのがいい。過去作『スーパーバッド 童貞ウォーズ』を観たときも思ったが、ホントにこの監督さんホモソーシャルなテイストが好きなのね。


19位 ザ・ファイター

クリスチャン・ベールが『蒲田行進曲』でいう風間杜夫で、マーク・ウォールバーグ蟹江敬三。最後に蟹江ウォールバーグが「俺の映画だ!!」ってブチキレるおはなし。敢えてテレビの映像のようなボクシングシーンを多用し、本当のボクシング中継を見ているかのような体験をさせるクライマックスのタイトルマッチシーンの演出はお見事。


20位 悪魔を見た

殺人鬼オールスターズによる血塗れお祭り映画。メインイベントは”技のイ・ビョンホン” VS. ”力のチェ・ミンシク”の時間無制限3本勝負!!
過去に書いた感想


21位 イップ・マン 序章

『イップ・マン』は『序章』より『葉問』!!(しつこい)


22位 昼間から呑む

酒と何かと男と女な韓国産コメディ。初期の山下敦弘監督作品(「どんてん生活」「ばかのハコ舟」辺り)を思い出した。


23位 ピラニア3D

俺もあんなお酒の飲み方ができるおとなになりたい。
過去に書いた感想



24位 MAD探偵

俺の大好きな「黒い」側のジョニー・トー作品。みんなきちがいがすぎる。


25位 デンデラ

瑕疵だらけだけど嫌いになれない作品。
過去に書いた感想


26位 監督失格

平野監督の林由美香に対する愛と、自己愛の濃密さを感じた。


27位 ハンナ

闘う事でしか生きられない孤独な少女の成長譚をテーマとしたケミカル・ブラザーズの長尺PV集のよう。追手から匿ってもらった安宿で、文明の利器による攻撃(テレビ!ポット!シャワー!)に四苦八苦するハンナちゃんは今年最高の激萌えシーン。


28位 猿の惑星:創世記

まさか猿の惑星で泣けるとは思いませんでした(身を挺して仲間を庇おうとするゴリラの勇姿に男泣き)


29位 スプライス

イレイザーヘッド』や『エイリアン』、クリス・カニンガムのPV等をベースに、SFとサスペンスとホラーの様々な要素を混合させて作り出したフリークス。


30位 スペイン一家監禁事件

「もしも『ファニーゲーム』をブライアン・デ・パルマが撮ったら…」といった趣き。この手のジャンルが苦手でない人なら一見の価値あり。



続いて、30位〜50位。この辺も高評価の作品ばかり。


31位 イリュージョニスト

物語の流れや見せ方が古典的なサイレント映画のような佇まいの作品。手描き画と3DCGの扱い方が絶妙。


32位 富江 アンリミテッド

前半は色々と微妙な出来だったが、井口監督の作家性が剥き出しとなる終盤の急展開に不意打ちを食らってしまい、不覚にも感動。これだから彼の作品は見逃せない。


33位 ファンタスティック Mr.FOX

絵本「すばらしき父さん狐」の世界を見事に実写化させた画作りに感嘆。


34位 アジョシ

世評は高いが、言ってもウォンビン様のスター映画なので、結構ヌル甘い部分も多い。それでもこのジャンルでこの水準の作品が撮られる韓国映画界が心底羨ましい。


35位 イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ

バンクシーによる遠回しな村上隆dis


36位 グリーン・ホーネット

「ボンクラ度五割増しの『アイアンマン』」若しくは「もしキック・アスのデイヴがボンボン社長だったら・・・」といった設定のおもしろ映画。 感想



37位 ビー・デビル

こっちの方が『悪魔を見た』に相応しい。


38位 リアル・スティール

まんま『ロッキー』な展開に苦笑いしつつも、やはりアガる。


39位 孫文の義士団

これまたベタベタで判り易い展開なのだが、やはりアガる。


40位 八日目の蝉

未だに井上真央のうつ伏せ寝のシーンは納得出来ない。


41位 マネーボール

観る前はブラピのオレ様映画かと思ってたが、意外とジョナ・ヒルのボク様ちゃん映画だった。立派になったねえ(涙)


42位 ばかもの

何かとダサい部分も多々あるんだけど、色々要素が詰まりまくって下手すれば散漫になりそうな物語を力技で纏め上げた金子監督の底力が見れた作品。


43位 デビル

シャマラン謹製。登場人物のセールスマン風の男が大泉洋に似てる。


44位 私だけのハッピーエンディング

『50/50』で描けてなかった、当然あるべき心理描写をしっかり見せていたのが好印象。


45位 シリアスマン

「ごく普通の主人公が周囲の人間の所為で不条理な不幸に陥る」的展開はもはやコーエン兄弟お家芸


46位 この愛のために撃て

変則的なバディムービーの良作。


47位 人生、ここにあり!

精神病院という扱いにくい題材をモチーフに、笑いと悲しみを上手く絡めあわせた作品。


48位 エリックを探して

フットボール版『ファイトクラブ』 感想


49位 4デイズ

色々問題ありそうな題材を扱いながら、ちゃんとハリウッド映画として成立している。これは凄い。


50位 サヴァイヴィングライフ ─夢は第二の人生─

さすがのヤン・シュヴァンクマイエルも予算不足には勝てないか。



ここから51位〜80位まで一気に。この辺も好きな映画ですね。

51位 電人ザボーガー
   お願いだから井口監督は『ゼブラーマン』をリメイクしてください。
52位 ムカデ人間
   キチガイ博士の「破壊なくして創造なし」という破壊王イズムに惚れる。
53位 トゥルー・グリット 
   馬がんばった。
54位 SUPER 8/スーパーエイト 
   エル・ファニングちゃんかわいい 過去に書いた記事
55位 英国王のスピーチ 
   大迫力の会話劇。
56位 making of LOVE 
   恋愛とSFとファンタジーとコメディとホラー。で、フェイクドキュメンタリー。おもろい。
57位 デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜 
   イーサンは、はた迷惑なヤツだが何故か憎み切れないという奇跡のキャラ。
58位 ドリーム・ホーム
   一連のゴア描写が、痛そうモノなから徐々に笑える過剰なモノになるのが素晴らしい。
59位 レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー
   殺人鬼ものとアニマルホラーと大自然の恐怖映画の要素を併せ持つ怪作。
60位 50/50 フィフティ・フィフティ
   JGLちょっとデキた人過ぎた。アナ・ヘンドリックは相変わらず素敵。
61位 毎日かあさん
   ワンシーンだけ登場する木下ほうかのキャスティングが絶妙。
62位 エンジェル ウォーズ
   出だしはサッカーパンチで、その後エンジェルウォーズが4本立てで続いて、急にサッカーパンチになって終わった映画
63位 ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える
   粗チンはモザイクなしでOKなのに、何故デカチンは駄目なのか?という根深い疑問を映倫に投げ掛ける問題作
64位 モンスター上司
   デイルのケースは普通に羨ましい。
65位 ソウル・キッチン
   媚薬ってホントにあるのか?あるなら俺に…
66位 ランゴ
   予想外にジョニデだった。
67位 kocorono
   不惑を迎えてもなおロックで飯を続けていく事の難しさと楽しさ。 
68位 ランナウェイズ
   ダコタ・ファニングちゃんお綺麗。
69位 ラビット・ホール
   こっちの方がよっぽど『ラビット・ホラー3D
70位 アリス・クリードの失踪
   観に行った回で、前の席がレズビアンカップルだった。なんたる偶然!
71位 RED
   ジョン・マルコヴィッチが全部もってった。
72位 キッズ・オールライト
   ジュリアン・ムーアっていつもムダにセクシーよね。
73位 ウィンターズ・ボーン
   連続殺人鬼の出てこない「田舎に行ったら襲われた系ホラー」。こわい。
74位 わたしを離さないで
   キーラ・ナイトレイは徐々に怖くなってくるな。好きな女優さんなのだが。
75位 極悪レミー
   レミーの言動を観ていて、少し中島らもの事を思い浮かべた。
76位 インモータルズ
   ランディ・“ザ・ラム”・ロビンソンは頑張ってた。ヘンな被り物付けて。
77位 恋の罪
   やすいエロ漫画みたいな女性の心情に描かれ方にげんなり。
78位 新少林寺
   物語の八割方どうしようもないが、クライマックスの超絶展開は最高。
80位 SOMEWHERE
   エル・ファニングちゃんマジ天使。


はい、ラスト81位〜108位まで。この辺りはちょっと微妙な出来なのも多い。



81位 クロエ
   リーアム・ニーソンが色々と大変な目に遭う映画。
82位 アンノウン
   リーアム・ニーソンが色々と大変な目に遭う映画。(その2)
83位 KG カラテガール
   武田梨奈ちゃんは頑張ってた。
84位 世界侵略:ロサンゼルス決戦
   ミシェル・ロドリゲスが黒のタンクトップ姿にならない時点でダメ。
85位 スカイライン−征服−
   主演の俳優の顔は、『KG』に出演していた堀部圭亮に似ていた。
86位 第7鉱区
   精液怪物が鉄塔をよじ登る姿は可愛かった。
87位 ロシアン・ルーレット
   この設定でこれだけ薄い話を作られても困る。 感想   
88位 ブルーバレンタイン
   『(500)日のサマー』に続く「恋愛ホラー第2弾!」なんだけど、「〜サマー」と比べると只怖いだけの映画。
89位 ピザボーイ 史上最凶のご注文
   主人公を含めた物語の登場人物全員に愛着が湧かなかった。
90位 モールス
   「ネコがニャー!!」が無いのはいかがなものか?
91位 七つまでは神のうち
   序盤のテンションは良かったのだが、恐怖の見せ方が一過性で直ぐダレた。
92位 堀川中立売
   予備知識を入れずに映画を観に行くのも考えものだな。よく判らんかった。
93位 アップサイド・ダウン:クリエイションレコーズ・ストーリー
   みんなドラッグやりすぎ。   
94位 ヒア アフター
   この設定でこんなに真面目に語られても困る。
95位 127時間
   まあ、あのシーンは凄いんだが、中身は「アンビリバボー!」だよな。
96位 アイ・アム・ナンバー4
   海外TVドラマのパイロット版みたいな映画。
94位 プリンセス トヨトミ
   綾瀬はるかが巨乳を揺らしながら大阪の街を走ります!2回も!
97位 コンテイジョン
   グウィネス・パルトロウの頭ぺろーん。
98位 アベックパンチ
   武田梨奈ちゃんは頑張ってた。(2回目)
99位 ツリー・オブ・ライフ
   はっきり言う。よく判んない。
100位 タンタンの冒険
   誰かのつぶやきで「まるでゲームのオートプレイモードを見ているよう」というのがあった。とても的を射た感想。
101位 カウボーイ&エイリアン
   この設定でこんなレベルの物しか作れないのは本当に困る。
102位 アジャストメント
   なんかトレンチコートの紳士が頑張ってた思い出。
103位 コリン
   頑張りは判るが劇場でかけるレベルじゃない。
104位 モテキ
   今作の関係者は楽曲を使用したミュージシャン達に土下座しながら全員死ね。
105位 トロン:レガシー
   質の悪いダフト・パンクの長尺PV。 感想
106位 ラビット・ホラー 3D
   こわくない。緒川たまきにうさぎの着ぐるみを被せるというアイデアはおもろい。
107位 さや侍
   テレビでやれ。 感想
108位 インシディアス
   ほとんど記憶にない。




以上!さすがに疲れた。今年も良い映画に巡り会えますように!!