「なんかすごい!!」と思ったSF映画ベストテン

ほぼ死にかけの当ブログですが、毎年恒例「男の魂に火をつけろ!」(id:washburn1975)さんの「映画ベストテン」企画に参加させていただきます。今年は「SF映画ベストテン」です。

http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20131031

しかしSF映画と言うのはいまいちカテゴライズするのが難しいジャンルですが、対象作品の基準説明の中に「観客にセンス・オブ・ワンダーを与える映画」とされているので、とりあえずそこを意識して選出してみたいと思います。センス・オブ・ワンダー…、まあ、言わば「うわ!なんかすげえ!」みたいな事ですね。センスがワンダーなんですね。むかしポール牧師匠はアブノーマルのことを「アブがノーマルなのよ」言ってましたが全然関係ないですね。
特定の監督に偏りが出ないよう、個人ルールとして1監督1作品という縛りを付けました。ではいきます。


1.マトリックス(1999米/ラリー&アンディ・ウォシャウスキー監督/キアヌ・リーヴス主演)

世の中のダメな大人の方々に「俺が夜更かしをして遅刻ばかりなのも、上司に怒られてばかりなのも、全てこの世界が仮想現実だったからなのか!!!!」という間違った認識を植え付けた素晴らしき作品。レッツ、カンフー!!


2.未来世紀ブラジル(1985英/テリー・ギリアム監督/ジョナサン・プライス主演)

今まで未来世界とは「キラキラと輝きに溢れたもの」と信じて疑わなかった俺が恐らく初めて観た「灰色の未来」を描いた作品。クライマックスの怒濤の展開から急降下のラストに心底打ちのめされました。同監督の『バンデットQ』(これもラストがある意味衝撃的)と迷ったがコチラに。


3.第9地区(2009米・南ア・NZ/ニール・ブロムカンプ監督/シャールト・コプリー主演)

クズ過ぎる主人公ヴィカスが、物語終盤のギリギリで見せる行動と自分の中の葛藤が滲み出た格好悪い言葉は何度観ても燃える。エイリアン、最新鋭兵器にパワードスーツとSFガジェットも満載。


4.WALL-E(2008米/アンドリュー・スタントン監督/ウォーリー、イヴ主演)

ロボット同士の甘い恋物語のアニメとしても素晴らしい作品だが、ディストピア世界を描いたSF映画としても傑作。余談ですが、公開当時、勤めていた職場の女子と今作の話になり、ふと「俺、EVEみたいな子タイプやわー」と言ったところ、「は?◯◯(俺の名前)さん、何言ってるんですか?あれはロボットですよ?てか、アニメですよ?頭おかしくなったんですか?」とボロカスに言われた事も遠い想い出。


5.ギャラクシー・クエスト(1999米/ディーン・パリソット監督/ティム・アレンアラン・リックマンシガニー・ウィーバー主演)

設定からしてSFオタク向けに作られたように見られるが、これは「現実に押しつぶされ夢を失いかけた大人達が信じてくれた人の為に復活する」という普遍的な物語。Never give up! Never surrender!は俺の座右の銘であります。


6.バック・トゥ・ザ・フューチャーpart2(1989米/ロバート・ゼメキス監督/マイケル・J・フォックス主演)

多分、俺の世代(30代半ば)が初めて衝撃を受けたであろう未来の日常を描いた作品。空飛ぶデロリアンを初めて観た衝撃。あと色々あってセクシーになったリー・トンプソンを観た衝撃。


7.スターシップ・トゥルーパーズ(1997米/ポール・ヴァーホーヴェン監督/虫と人主演)

この映画の何が素敵って、ラストがオマ◯コ型の宇宙人にチ◯ポ型の兵器を突っ込んで、そこに「CENSORED!(検閲します!)」てボカシが入って終わるところが素敵。「透明人間になってもやる事はホームレスを殴ったり、気になる女の部屋を覗きしたり、しまいに夜這い掛けたりするだけ」というこれまた素敵映画の『インビジブル』とギリギリまで迷った。


8.グエムル-漢江の怪物-(2006韓/ポン・ジュノ監督/ソン・ガンホペ・ドゥナ主演)

個人的に従来の怪獣映画に見られるデカ過ぎる怪獣達にはイマイチ恐怖を感じないので、今作に於ける等身大の怪獣には現実に即した恐怖を感じる事が出来た。家族の闘いに主軸を置いている物語展開も素晴らしい。


9.トゥモロー・ワールド(2006米・英/アルフォンソ・キュアロン監督/クライヴ・オーウェンジュリアン・ムーア主演)

設定から展開から未来世界のビジュアルから使用楽曲から全てが素晴らし過ぎて、衝撃の余り、鑑賞中ずっと口あんぐりさせながら観てました。ピンポン球を口でキャッチ!!


10.ニューヨーク東8番街の奇跡(1987米/マシュー・ロビンス監督/ジェシカ・タンディ、ヒューム・クローニン主演)

個人的に初めて触れたSF世界の作品。親に連れられて映画館へ観に行き、いたく感動し、満足して帰った事を覚えている。作品としては他愛も無いファンタジーだったが、この季節になると無性に観たくなる一本。同様の理由で『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』と迷ったがこっち。



以上。正直今回のジャンルは選択肢が多過ぎて、泣く泣く除外した作品がたくさんあります。
個人的に意外だったのはスティーブン・スピルバーグ監督の作品が一作も入っていない事。しかし、それよりも吃驚したのはジョン・カーペンター監督の作品も一作も入らなかった事!!良いのか俺!?

で、全く良くないので最後に「ジョン・カーペンター監督のSF映画ベストテン」を発表してお別れしたいと思います。


1.ゼイリブ(ロディ・パイパーの路上プロレス!!)
2.エスケープ・フロム・L.A.ピーター・フォンダがサーフィン!!)
3.遊星からの物体X(物体Xがマジでグロくて怖い!!)
4.ダーク・スター(ビーチボールのエイリアン!!)
5.ニューヨーク1997(オックス・ベーカー!!)
6.ゴースト・オブ・マーズ(ハッパ吸って指切って大爆笑!!)
7.ゴースト・ハンターズ(敵が魔術師だからSF!!)
8.光る眼(日曜洋画劇場で観た!!)
9.スターマン(ジェフ・ブリッジスが若い!!)
10.透明人間(ごめん!観てない!!)


以上!!