サマソニ大阪に行ったという話の2

サマーソニック大阪2日目にも行ってきました。

(1日目の話はコチラ / サマソニ大阪に行ったという話 - 殺風景の記録 サマソニ大阪のミッドナイトソニックにも行ったという話 - 殺風景の記録 )


軽く寝坊して昼過ぎに到着。あー、今日も暑い。あまりの暑さに本日も速攻でソニックステージに逃げ込んだのだが、ちょうどセットチェンジ中。この時間は観たいアーティストも特に居ないので、とりあえずオアシスにて腹ごしらえ。場所的にちょうどTHE BAWDIESのライブの音が漏れてくるので、チキンカレー食いながら、緩やかに聴く。ストレートなロックでなかなかカッコいいじゃないですか。
さて、山登り。


Perfume

マウンテンステージ、めちゃめちゃ混んでる!今までで一番の混雑っぷり。このミーハーどもめが!!(俺含む)
1stの頃から聴いていながら、実はライブを見るのは初めて。生で見る彼女達は、まー可愛い。あー可愛い。えらい可愛い。間髪入れずに可愛い。もうこれだけで十分満足なのだが、ライブパフォーマンスも素晴らしい。前評判通り、キレキレのダンス。楽曲も新旧ヒット曲を織り交ぜた一見さんにも優しいセトリ。合間合間にユルいMCと、アイドルとして全く隙のない完璧なパフォーマンスでしたよ。個人的には1曲でも「近未来テクノ3部作」をやって欲しかったが。


Perfume様を心行くまで堪能し、いざ下山。と思ったが、マウンテンステージは目的を果たしたミーハーども(俺含む)による民族大移動状態で、入場規制ならぬ退場規制がかかるほどになっており、仕方ないので、しばらく待機。
しかし、この時間帯からのマウンテンのタイムテーブルだが…

YUIPerfume → TINIE TEMPAH → CHEMISTRYRIP SLYMEAVRIL LAVIGNE

って、1名を除けば、「ミュージックステーションスペシャル スーパーライブ」と言われても納得してしまうようなラインナップ。むしろTINIE TEMPAHがブッキングミスにさえ見える。

とか、考えている間に、ようやく移動出来る環境になったので、The Ting Tingsを横目に見ながら、ソニックステージに舞い戻る。ちょうどthe GazettEの後半くらい。


NICO Touches the Walls

おー、見た目に似合わず、なかなか骨太で格好いい音を出すじゃないですか。ちゃんと見たかったのだが諸々限界だったので、座って体力温存。したら、MCで「座ってる人たちも、体力温存したいのは分かるけど、手拍子してくれ!!」とステージ上から煽られる。 サーセン(笑)


□MUTEMATH

事前に動画サイトで2.3曲聴いただけと、ほぼ予備知識無しでのライブ体験だったのだが、これはカッコいい!!楽しい!!パワフルで躍動感があるライブパフォーマンス。ポップとサイケとフュージョンジャズとUKロックをミックスさせたようなクセのある楽曲の数々。メンバー全員演奏力も高い。その上、ドラムの人がヘッドフォンをビニールテープでぐるぐる巻きにしながら激しいドラミングを見せたり、ヴォーカルがキーボードの上に逆立ちしたり、ギターの人が数十個のエフェクターでノイズ繰り広げたり、メンバー皆でドラムを乱れ打ちしたりと、パフォーマンスでこれでもかと盛り上げる。彼等は間違いなくライブで見るべきバンドだな。初体験が生鑑賞で良かった。
後からファンの方に聞いた話によると、今回はフェスには珍しく、新曲を多く盛り込んだセットリストだったそうだ。それで、あれだけ一体感のある盛り上がりになるんだから彼等の実力は本物ということでしょう。


DEATH FROM ABOVE 1979

本日の俺メイン。だが裏がBEADY EYE〜The Strokesという事もあり、客入りもちょい少なめ。
ドラムとベースと、時々、シンセ(『東京タワー』風)。というシンプルすぎる構成ながら、それを微塵とも感じさせない、ストレートに突き進むセバスチャンのドラムと、うねりまくるジェシーのベースが作り出す分厚い音圧。見ながら『スコピル』のバンドバトルシーンでの音の怪物を思い出した(音楽のタイプは全然違うけどね)。特にジェシーは見た目も怪物。ヒゲの怪物。だが、多彩な顔を持つ楽曲で盛り上るパフォーマンスを見た後では、シンプルでストイックなロックンロールは多様さに欠けてて、ちょっと寂しい感もある。まー、アルバム一枚しか出してないしね。しかし、これまでのフラストレーションを爆発させるように、クライマックスに「Romantic Rights」の歪んだリフが炸裂。一気に会場のボルテージが上昇する。ヤバい!やはりこいつらカッコいいわ。とりあえず、新作発表してとっとと単独で来日してくれ!!テンカラキタシー!!


本日のベストMC*1

セバスチャン「誰かジャパニーズジョーク言って」
客「マイケル・ジャクソンの好きな色は!?」
セバスチャン「何色?」
客「アーオゥ!!(青)」
セバスチャン「え?」
客「アーオゥ!!(青)」
セバスチャン「どういうこと?意味分かんない」
客「…」

何だ、この不毛なやり取りは。


THE MARS VOLTA

DFA1979後、一旦、オーシャンに向かいThe Strokesをチラ見。ジュリアンが変な帽子を被っていない事を確認し、ソニックに舞い戻る。
本日のメインイベント。マイクをぶん回し、ライトに噛み付き、馬の被り物で登場し、ドラムセットから何度もジャンプを繰り返し、と猛り狂うパフォーマンスの「肉体担当」セドリックと、超絶テクと激烈なテンションで、複雑な拍子の楽曲を飛ばしまくる「頭脳担当」オマー率いるバンド勢が織り成す素晴らしい融合。アッパーとダウナーな刺激が混ざり合うプログレ的ギリギリのグルーブは、ライティング効果も相まって、まるで異世界への扉を開く為の呪術的な儀式のよう。こんな複雑で取っ付きにくい曲構成ながら、ラストはきっちりキラーチューンで締める凄まじさ。サマソニのラストに相応しい、神々しいまでの演奏でした。



てなわけで、俺のサマソニは終了。このあと、現地で知り合った遠方から来たライブ仲間を長距離バス乗り場まで見送り、終電ギリギリで帰宅。疲れながらもtwitterを覗いてみると、フォローしてる方々も数名、同じライブを見ていたようで、お互いに感想を述べ合ったりしての2次会的状況もまた楽しかったり。機会があれば、現地で乾杯したかったけどね(笑)



ちなみに14日のベストアクトはMUTEMATH(翌日、速攻でCD買った)。ベストソングはDEATH FROM ABOVE 1979「Romantic Rights」です。


そして、この日のベストパフォーマーは、裸足に短パンで、かなり動作の大きい多様なヘドバン(ラジオ体操の『身体を前後にまげる運動』や『身体を大きく回す運動』を超高速で行っているイメージ)を繰り広げていた the GazettE のファンの女性です。ライブ終了と同時に倒れ込み天を仰ぐ彼女の姿に小さく拍手を送りました。しかし、昨日のX-JAPANのファンの方々もそうだけど、ビジュアル系の熱心なファンって大変だなあと、つくづく感じましたよ。

*1:英語力の乏しい人間による聞き取りなので、間違ってるかも知れません。悪しからず